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花粉症と風邪の違い。花粉症と風邪の見分け方

花粉症のアレルギー症状と、風邪の症状は似ています。
見分けるポイントと、併発している場合の服薬の方法についてご紹介します。

実際、花粉症と風邪の症状は似通っています。くしゃみ・鼻水・鼻詰まり・咳・頭痛など、どちらの原因でも起こる症状です。ではどうやって見分けたらよいのでしょうか?

花粉症と風邪の違い

鼻水

鼻腔は血管が密集した粘膜が露出しており、花粉が付着すると粘膜を刺激し、また、それを洗い流そうと鼻水がでます。
これは風邪のウイルス感染や細菌感染でも同じです。

違うのは、花粉症の鼻水は水っぽく、粘り気が少なく透明なものが大量に流れ出ます。

一方風邪やインフルエンザなどの感染症では、粘性が高く、黄色い鼻水が出ます。
これは身体の免疫機構の戦闘部隊である白血球とウイルスの死骸が含まれるからです。
さらに悪化すると、鼻水が緑色になりますが、そうなると副鼻腔炎になっていることも考えられますので、医師に見せるようにしてください。

くしゃみ

花粉症では、連続したくしゃみが出ます(10回以上続くこともあります)。
風邪の場合は多くても2~3回で、この「止まらない」くしゃみが出るときは花粉症の疑いが濃厚です。

鼻づまり

これは明確に判別するのは難しいのですが、花粉症の方が頑固な鼻づまりを起こす傾向にあります。
両方の鼻腔が詰まることもあります。

目のかゆみ

花粉症では目のかゆみ、腫れ、充血などが見られます。
特にかゆみはよく起こり得ます。

原因としては、目に直接花粉が付着し、これを体外へ出そうと免疫機構が反応するためで、花粉症のかゆみは我慢できないほど強いものがあります。
しかし、目をこすると眼球を傷つけてしまうので、我慢できないときは抗ヒスタミン剤やステロイドの点眼液を使うとよいでしょう。

また、メガネをかけることも有効で、上部にカバーがついているタイプのものや、ゴーグルタイプのものもありますので活用してみてください。

一方、風邪でそのような症状が出ることはあまりありません。
ここは明確に違うので、判別の決め手となります。

風邪ではよく見られる症状ですが、花粉症では多くの場合ありません。
ですが、花粉症でも咳が出るケースは少数ながらあるので注意が必要です。

風邪の場合つばを飲み込んだ時に痛みを感じることが多く、花粉症では普通ありません。

頭痛

風邪の方が多いですが、これは両方とも出ます。

花粉症で頭痛がするときは、鼻づまりからきている場合がほとんどです。
副鼻腔炎を起こすこともあります。

また、鼻づまりでは呼吸が浅くなり、入眠困難・睡眠の質の低下を招き、その結果として頭痛がする場合もあります。

発熱

花粉症でもまれに発熱することはありますが、風邪での発熱の方が圧倒的に多いので、特に37.5度を超える場合、風邪を疑いましょう。

インフルエンザのA型・B型では38~9度以上の高熱が出ます。
こうなると花粉症による発熱ではありません(もっとも、花粉症の症状が出ているときに同時に風邪やインフルエンザ感染することもあります)。

天候

花粉症では雨の日は花粉が飛ばない・舞わないので、症状が軽減します。

風邪の場合は天候による症状の変化はありません。

症状の続く期間

風邪やインフルエンザは、せいぜい10日で治まります。
ただ、ウイルスが排除されて、発熱が治まっても、喉を傷めていて咳が続くことはあります。

2週間以上症状が治まらない場合、花粉症の線が濃厚です。

代表的なスギ・ヒノキ花粉だけでも3ヶ月近く飛んでいますし、ハンノキ、シラカンバ、イネ科、ブタクサ、ヨモギ、カナムグラなど、複数の花粉に反応してしまう人もいます。

ただ、百日咳や、肺炎などを起こしていることもあるので、ちょっとおかしいぞと思った場合は医師の診察を受けてください。

見分ける決め手

ズバリ、医師の診断を受けることです。

風邪なら対症療法しかありませんが、インフルエンザならタミフルなどの抗インフルエンザ薬を処方してもらえますし、花粉症ならどの花粉に反応するか・程度はどうかなどの情報をもらえます。

抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬を出してもらうこともできます。

自分の身体がどういう特徴を持っているか知るのは有益です。

花粉症と風邪を併発したとき

花粉症の症状が出ているときに風邪・インフルエンザウイルスに感染することもあります。
逆に、風邪やインフルエンザに罹っているときに花粉症の症状が出始めることもあります。

また花粉症は、今まで全く反応しなかった人でも突然花粉にアレルギー反応を起こすことは少なくありません。
つまり、誰でもいきなり花粉症になる場合があるのです。

自分は花粉症ではない、という方でも、上のような花粉症が疑われる症状が出たら、医師の診察か、花粉症の対策を始める必要があります。

花粉症の薬と風邪薬と同時に飲んでもいい?

花粉症の薬は、「抗アレルギー薬」か「抗ヒスタミン薬」あるいはそれらの混合タイプです。

風邪薬には鎮痛解熱成分の他に抗ヒスタミン薬も入っているので、これが重複する飲み方はNGです。
強く効きすぎたり、副作用が強く出たりします。

この場合、風邪薬を優先させる方がベターではあります。

しかし、風邪薬もしょせん対症療法です。
そもそも発熱は、体内に侵入した細菌やウイルスを撃退するために起こす体の防御反応ですから、鎮痛解熱剤は風邪の治癒そのものはむしろ遅らせてしまうこともあります。

とはいえ、つらい症状は抑えたいですから、より困っている方の薬を服用するのがよいかと思います。
また、抗ヒスタミン成分が入っているアレルギー鼻炎薬と、単純な鎮痛解熱剤は併用してもかまいません。

ただし、インフルエンザの場合は「アセトアミノフェン」以外の鎮痛解熱剤を使うのはリスクがありますので、基本的には使用しないでください。