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花粉の多い日と多い時間帯

シーズンがやってくると気になるのが花粉の量。
今日は多い日なのか、それとも少ない日なのか、外出の予定も立てづらくなっちゃいますよね。
単純に晴れた日に多いイメージがありますが、それって本当なのでしょうか。
また、一日の中でも花粉が多い時間帯はいつでしょうか。

今回は、もっとも花粉症の原因となっているスギ花粉の性質をもとに、どんな日のどんな時間帯に花粉がよく飛ぶのかについてご紹介します。

長期的視点で見るとどうか

まずは、大きい視点でスギ花粉について考えてみましょう。

単年でみると増減があるスギ花粉ですが、実は長期的にみると増える傾向にあるようです。
スギは植林後40年ほどで成木になり、花粉を飛散しはじめます。
スギ林の面積自体は増えていませんが、伐採される割合が増えているわけでもないそうなので、花粉を飛散させる樹齢40年以上のスギはこれからも増えることがわかっているそうなのです。

飛散が激しくなる時期は?

1年単位で考えると、その年の花粉量が多いかどうかは前年の夏の気温が関係しているようです。
気温が高いほど、翌年の花粉量が増えるのだとか。
逆に気温が低い冷夏の場合は、花粉は減るそうです。

また、スギ花粉が飛び始めるタイミングも気温が関係しています。
スギは急激な気温の低下をきっかけに開花の準備を始めます。
11月ごろから気温の推移をチェックしておくと、気温が低くなるタイミングが早いか遅いかで、花粉の飛散時期を予測することができるそうです。

地域にもよりますが関東であれば、早ければ1月の下旬にも花粉が届くことがあるかもしれません。
どんなに遅くても2月中には花粉の影響があるので、対策を始めるなら2月に入る前がいいかもしれませんね。

最強最悪の花粉コンボとは?

花粉のピークはある程度時期が決まっていますが、実は毎日が“多い日”というわけでもありません。
気持ちよく晴れた日は、なんとなくスギ花粉がたくさん飛んでいるようなイメージがありますが、最悪なのは単なる「晴れの日」ではありません。

“雨が降った翌日”の“風が強くて”“気温の高い”“晴れた日”が最強最悪のコンボといえるでしょう。

実は、少量ですが雨の日にも花粉は飛んでいます。
ただ、飛んだ花粉は雨で地面に落とされるので、遠くに届くことはありません。
ところが、雨に流されずにとどまりやすいのが粘り気のあるスギ花粉の特徴です。
雨がやんで天気になると、前日までに地面に落ちていた花粉が復活(!)し、風に舞って私たちの元に飛んでくることができるのです。

しかも、気温の上昇、強い風は、あらたな花粉を大量に誕生させて盛大に飛散させてしまいます。
つまり、昨日の分の花粉と、今日の分の花粉の両方が、いっぺんにやってきてしまうのです。
花粉症の人にとっては、まさに地獄絵図です。

また、晴れの日が続くのもよくありません。
晴れが続くと湿度が低くなり、花粉が飛散しやすくなります。
また気温が上がるため花粉の量が増えてしまいます。

「雨の翌日もキケン」だし、「晴れが続いてもキケン」と聞くと、なんだか八方ふさがりな感じもしますね。

一日の中で花粉が多い時間帯

花粉の量は1日の中においても増えたり減ったりしています。
結論から先にいうと、花粉の多い時間帯は主に2つ。

1つはお昼前後。
午前中、気温が上がってくるとスギは開花して花粉の飛散を始めます。
気温が上がれば花粉の量は増大し、そこから風に乗って都市部に文字通り舞い降りるわけです。
それがお昼前後。

2つ目は夕方。
日没が近づくにつれ、上空まで舞い上がっていた花粉は地面に落ちてきます。
これがちょうど夕方なのです。

お昼ご飯に外に出たら花粉まみれ。
仕事が終わって帰宅しようとしたら花粉まみれ。
はっきりいって逃げ場のない状況です。

大まかにいうと午前11時~午後8時ごろが1日のピークといえると思います。

逆にいえば、それ以外の時間帯は少しましな場合があります。
花粉の飛散がもっとも少ない時間帯は深夜から早朝にかけて。
洗濯物が乾きやすい時間帯は花粉が多く、洗濯物が乾きにくい時間帯に花粉が減ると覚えるといいかもしれません。

ただし、夜間であっても地面に落ちた花粉が下から舞い上がるという現象で花粉症を引き起こしたりもします。
ご注意を。

外からの花粉を持ち込まない

自分でできる花粉症対策の1つとして、天気や風などを調べて、花粉の多い時には不要不急の外出は避けることがあげられます。

それと同時に、大事なことは自宅に花粉を持ち込まないという努力です。
外出時はマスクやメガネをして花粉を取り込まないようにしつつ、衣服も花粉がつきにくい素材を選んだ方がいいでしょう。

特にアウターは、花粉症対策をうたった商品も多くありますので、花粉を寄せつきにくく、落ちやすくする機能を持つ繊維を選びましょう。
丈が長いものを選ぶだけでも中の服への侵入を軽減することができます。

帰宅後は、衣服についた花粉を玄関で落とすことを忘れずに。
手で叩くだけでも効果があります。

室内の花粉には濡れ雑巾などで拭き掃除。
カーテンは定期的に掃除機をかけたほうがいいでしょう。
洗濯物は、外に干さずに、部屋干しか乾燥機を。
ちょっとした工夫で、花粉のシーズンを少しでも楽に過ごせるといいですね。